書評No.003 トヨタ自動車社長の凄さを思い知る『豊田章男』片山 修著
トヨタ自動車の現社長である豊田章男氏の素顔に迫る一冊である。今回は、トヨタ自動車を背負う社長がどのような事を考えており、どのような人間性なのかを、文面のキーワードを拾う事でピックアップし、自分と照らし合わせようと考えた。
◼︎気になった言葉
・“やんちゃ“で“利かん気“が強い
・「知的体育会系」「何事も、考える前に、まずやってみる」
・「社長は決める人、責任を取る人だ」
・目的遂行意識がむちゃくちゃ強い。頭の中には目的に向けて今やらなくてはならないことと、やってはいけないことの2つしかない。やったほうがいいか、やらないほうがいいか…と迷うのがおかしいという考え方
・「百忍千鍛事遂全」百日忍んで千日鍛えれば、必ず事は成る。
・7つのムダ
「根回しのムダ」「会議のムダ」「資料のムダ」「調整のムダ」
「上司のプライドのムダ」「マンネリのムダ」「ごっこのムダ」
・トヨタにはもともと、構成部品の2割は内製に残せというルールがある。
内製すれば、品質や生産性の向上などのノウハウを積み上げられるからだ。
仮に100%外注すれば、コストをコントロールできなくなる。
・「みんな、プロになろうよ」
・イノベーションは、イミテーション(模倣)から始まり、インプルーブメント(改善)の積み重ねにより生まれる
・組織を揺さぶることで、従業員の危機意識を高める
・「君たちはいったい、何を決めたんだ」
・「1度、やってみよう。やってみて失敗したら、それはそれでいいじゃないか」
・「人一倍努力しないと社長にはなれない。しかも、その努力は、誰も認めてくれません」
・大義を掲げる。大義は、挑戦の起爆剤であり、困難に直面した際、粘り強く乗り越えるエネルギーのもととなる。つねに大義名分を全面に出して経営に携わる。つまり、何を目的にするのか。建前ではなく、本気で大義を背負って立つのだ。
・アジャイル開発や、スクラム開発の手法を取り入れている。