書評No.001 家づくりの本質は、みんなでつくる喜びを味わう事『ぼくらの家。』光嶋 裕介著

本書は、著者であり建築家の光嶋氏が建設した9つの住宅について、完成までのエピソードを記している。

他の建築家の書籍と少し違う点は、各エピソードの語り手が建築家や施主本人ではない第三者である点だ。例えば、施主の娘さんだったり、暖炉の焚火だったり。

そんな語りが可能なのは、建設に関わったメンバー全員が、同じ価値観を共有できていたからではないかと感じる。皆んなでものづくりを楽しむ姿が本文から滲み出ている。

単に購入するだけの、名ばかりの家づくりに疑問を感じ、家づくりを通してつくる喜びを感じたい方は一読をお勧めする。

iketep

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする